洗濯機をキャスター付き台に置く前に！知っておきたい注意点と安全な掃除法を解説

一度設置した洗濯機を移動するのは、かなり負担がかかります。

「掃除のために洗濯機の移動を気軽にできないだろうか」「防水パンが目立ち生活感が出るので、見た目をスッキリできないだろうか」と考えたとき、キャスター付きの洗濯機置き台を思いつく方も多いでしょう。

洗濯機の移動を容易にするアイテムではありますが、リスクも存在します。

今回は、キャスター付きの洗濯機置き台に潜む、使用上のリスクをくわしく解説します。

結論からいうと、キャスター付きの洗濯機置き台はオススメできません。

動かしやすいというメリットは、動いてほしくないときにも動いてしまうデメリットになるからです。

オススメできない理由をくわしく紹介します。

メーカーが推奨していないケースが多い

キャスター付きの洗濯機置き台はAQUAをはじめ、多くのメーカーで使用を推奨していません。

洗濯機の本体の振動や転倒の防止や排水ホースが外れるのを防ぐため、取扱説明書にキャスター付きの台について使用を控えるよう注意を促しています。

ドラム式洗濯機に限らず、縦型洗濯機も使用を禁止しているケースが多く見られます。

脱水時の振動や地震などで動きやすく、危険が多い

キャスター付きの洗濯機置き台は、地震などの災害時はもちろんのこと、日常的に使用しているだけでも脱水時の振動などで転倒の恐れがあり、壁や床を傷付けてしまうことがあります。

また、洗濯機を動かすことで排水ホースが曲がったりねじれたりするため、ホースの破損や外れてしまい水漏れにつながる可能性も。水漏れすると掃除の手間もかかり、床が傷む原因にもなります。

洗濯中の重量や衝撃に耐えきれず枠が破損する可能性がある

洗濯機だけでもかなりの重量がありますが、洗濯物と水が入ると想像以上に重くなります。

さらに、槽内の洗濯物が動くことで負荷がかかり、洗濯機置き台の枠の破損や床の傷・へこみなどにつながる可能性が考えられます。

掃除のしやすさだけを重視して、キャスター付きの洗濯機置き台を使用するのは危険です。

とはいえ、洗濯機周りは清潔な状態を保ちたいですよね。

洗濯機の下を掃除するのに便利なアイテムを紹介します。

防振機能のある高さ調整脚

高さ調整脚を設置すると隙間ができ、掃除がしやすくなります。

防振機能付きのものであれば、床に伝わる振動を軽減できるのもうれしいポイントです。

洗濯機を購入する際は、高さ調整脚も一緒に検討するといいでしょう。

AQUA製洗濯機をご使用の方は下記をご覧ください。

AQUA純正高さ調整脚

隙間掃除用のハンディモップ

洗濯機の下に隙間があっても、掃除機などが入る高さはないこともあります。

そのようなときは、隙間掃除用の薄型ハンディモップが便利。市販のフローリング用シートなどを装着するだけで、簡単に掃除が可能です。

ストッキングとハンガーで作る自作モップ

「便利な掃除グッズを買ってもなかなかうまく活かせない」「わざわざ専用の掃除アイテムを購入するのは面倒」という場合は、自作モップがオススメです。

針金ハンガーとストッキングがあれば簡単に作れます。

ストッキングは静電気が発生しやすいため、隙間に溜まっているホコリを絡め取ることが可能です。

ハンディモップの作り方

針金ハンガーを縦横に引っ張って広げ、四角形にします。

広げたハンガーにストッキングをかぶせるだけで、ハンディモップのできあがりです。

洗濯機の下だけではなく、冷蔵庫や棚などの隙間掃除にも活躍します。

キャスター付きの洗濯機置き台は、簡単に洗濯機を移動できる便利なアイテムですが、さまざまなリスクがあります。

ほとんどのメーカーが不安定な場所に洗濯機を設置してはいけないと注意を促しており、キャスター付きの洗濯機置き台は非推奨のケースが多く見られます。

掃除のしやすさだけで使用してしまうと、床や壁を傷つけたり、洗濯機が破損したりする恐れもあるため、よく検討しましょう。

掃除はキャスター付きの洗濯機置き台がなくても、洗濯機の下に隙間を作ることで解決できます。隙間掃除グッズもあるため、試してみてください。

この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンターにご相談していただくことを推奨いたします。